サドル高の変化に伴うクランク回転角度と膝関節角度との関係の変化

M.Shishido@Team HOSHI 


 クランク一周の間,膝関節角度を適切にするためのクランクの最適長さがあるということを知り,自分の 170mm クランクでのクランク回転角度と膝関節角度との関係を調べてみた。その結果,初動トルクの掛かる領域(クランク角度 0°から 90°の区間)ではほぼ適正な角度になっているものの,ペダル下死点で膝が開き過ぎになる傾向が観られた。これは,サドルが高すぎることが一つの原因と思われる。そこで今回はサドル高さを 5mm 下げた場合,10mm 下げた場合について同様の検討をしてみた。

 初期状態では,BB 中心からシートチューブ中心に沿ってサドル上面まで 710mm だった。前回の検討で MJ 山内氏からサドルが高過ぎるかもしれないと指摘されたこともあり,5mm 程下げて 80km ほどのアップダウンコースでロード練習をしてみた。サドルを下げる前と比較して,ペダル下死点から上死点までの引上げがいくぶんスムーズになったような気がし,平均のケイデンスもわずかに上がった(高々,1~2rpm ではあるが)。いわゆるペダリングの感じは悪いものではない。で,この感じを膝関節角度で数値化してみた。以下に結果を示す。今日は女房にクランク角度を見てもらったが,やはり視覚的に角度をきちんと決めることは難しいようだ。なにかクランク角度をきちんと決定する方法を考えないといけない。

クランク回転角度と膝関節角度の関係

クランク角度
45° 90° 180°
膝関節角度 日本人の平均 60~65° 80° 100° 140°
辻本氏の考える適正値1) 70° 90° 110° 140°
ツール出場選手2) 75~90° 90~100° データなし 140°
サドル高 700mm 72° 94°3) 114° 143°
サドル高 705mm 75° 91°3) 112°4) 145°
サドル高 710mm 75° 85°5) 116° 147°
1) キャファの辻本氏の考えている適正な膝関節の角度(参照:キャファ通信VOL.2054)
2) トレックジャパンの HP 掲載のツール出場選手の ITT の時の画像から辻本氏が推定(参照:キャファ通信VOL.2054)
3) 実際のクランク角度は 45°以上であり,45°であれば,ほぼ 90°になると思われる。
4) クランクが水平よりも若干上である。したがって,実際にはもう少し大きくなるだろう。
5)測定の後で確認したところクランク角度は 40°だった。あと5°変ると 90°近い角度になると思われる

クランク角度 0°,膝関節角度 75°

クランク角度 0°,膝関節角度 72°

クランク角度 45°,膝関節角度 91°

クランク角度 45°,膝関節角度 94°

クランク角度 90°,膝関節角度 112° クランク角度 90°,膝関節角度 114°
クランク角度 180°,膝関節角度 145° クランク角度 180°,膝関節角度 143°

クランク角度と膝関節角度との関係
(クランク長 170mm,サドル高:左:705mm, 右:700mm)

 それなりの結果になったような気もする。これは今までサドルが高すぎたということか。スムーズな踏み込みとペダルの引き戻しには 700mm 辺りが適しているのかも知れない。このサドル高で少し実走を重ねて検討してみることにする。(2005/8/15)