地図を見ながら道路を目で追っているうちに,このコースって走り切れるだろうか?と思えるものが時々ある。今回のコースもその一つ。7月にチーム員(保科)と一緒に走った鳩峰峠。その後,ビアパーティの席で,鳩峰峠が通れるようになったのであれば,スカイバレーから西吾妻の山域を走り,置賜に至る長大な一周のコースがとれるという話を聞いた。最近では,長い距離を走ろうということになるとたいていは2〜3県に跨がるコースとなる。ちょっと食指をそそられる話だった。もっとも,その時には例によってベロベロに酔っ払い,そういった話は半ば忘れかけていたのだった。が,チームの最長老の丸山氏がこのコースを走ったと聞いた。氏よりも一周りも若いオイラはなんとしても走らずばなるまい。:-D ということで,22日の日曜日に加藤さんを誘ってのツーリングとなった。
コースは,米沢を出発して,白布温泉からスカイバレーを越えて檜原湖へ。そしてレークラインを越えて115号線に。さらに,そこから西吾妻スカイラインを登り,浄土平から福島市内へ。飯坂温泉に向かい,そこから399号線をひた走り,鳩峰峠を経て高畠に降りて,さらに米沢である。距離は 180km とそれほど長いこともないが,なにしろ標高差が半端じゃない(最近走ったコースの中では)のでどうなるのか些か不安はあった。#なにしろ,敵は重力だ。:-D
9時少し前に加藤さんと一緒に自宅をスタート。先は長いのでのんびりと話しながら船坂峠を登る。ザック(今回は大したものは入っていない。食料とウィンドブレーカ程度)を背負っているせいか身体が重い(実際に最近はウェイトが増加し続けており,ザックの問題とも思えない。これは由々しき事態である)。前日と前々日が出張で,しかも,午前様まで呑んでいたのでそのせいかも知れない。汗がぼたぼたと出てきた。#毒が出てきたとも言われている。:-D 急斜面になる手前でスポーツ少年団の自転車トレーニングの一団と出会う。ああいう練習がなんの役に立つのか少々疑問ではある。
ここで,加藤さんにトラブル発生。リアホイールのフリーじゃない側のスポークが切れた。腰を上げて加速しようとした瞬間に聞き覚えのある「ピンッ!!」という音。瞬時に「あ,スポーク切れだ!」とわかった。う〜む,出だし早々にホイールトラブルは痛い。生憎,予備のスポークはないし(実はロード練習を始めた十数年前は,常に予備スポークを3本ほどシートステーにビニールテープで留めておいたものだ。二度ほど助かったことがある),ニップル回しも生憎持ってきてない。加藤さんの「大丈夫だ」という意見でそのまま進むことに,..。急勾配に入って,途中で降りてきたサイクリストがいた。サイドバックを付けたツーリングらしきおじさんを追い抜く。白布温泉街の急斜面を登り,スカイバレーの旧料金所に着いたころは既に1時間以上を経過。
スカイバレーをマイペースで登る。加藤さんも思ったよりも登れるようだ。まあ,速度は 10km/h 前後とカメさん状態ではあるもののなんとか標高 1400m ちょっとの白布峠に到着。この辺りまで毎度見慣れた風景で面白くもないので画像はなし。そのまま停らずに檜原湖側の下りに入る。加藤さんの後ろに付くと,ホイールが振れているのがわかる。大丈夫かいな?--?
檜原湖周回道路との分岐まで約2時間。ここでコーラを飲んで一服。ここから左に折れて檜原湖湖畔を走る。コンビニと信号のある分岐に出てこれを左に向かう。すぐにまた左折。いよいよレークラインだ。通行料は 90 円。せこいよなぁ。自転車くらいタダでもよかんべ。え?国土交通省さんよ。:-D レークラインは昔々に車で走ったような記憶はあるものの全然覚えていない。最初は何と言うこともない勾配の道が続く。すぐ側は小野川湖だ。両側は林ばかりで景色もよくないし,なんで有料なのか全く訳が分からない道路だ。モーターバイクのニーチャン達が爆音を響かせて我々を追い抜いていく。やかましい奴等だなぁ。コーナーでコケやがれ!と心で念じる。:-D 途中,10% 勾配の箇所がちょっとあって下りに入ると中津川渓谷だ。数台の車が駐車して,橋の上から渓流を眺める人が数人いた。ここも秋の紅葉シーズンならまだしもちっとも面白くない。唯一,途中から磐梯山と秋元湖(なのかな?)が見えたのが景色らしい景色だった。
ここらでなにか腹に入れておこうというので,中津川レストランとかいう土産物屋に毛の生えたようなところに入る。加藤さんは中津川うどん(かけうどんのようなものに大根おろしと身欠きにしんとキノコが乗ったもの)なるものを食す。あれで 700 円はぼったくりだベ。:-D オイラは,ポークカレーの大盛りだ。^^; 塩分も摂った方がいいし,米の方が腹持ちがいいだろうということで。ここで時刻は12時頃。約20分程休憩して出発。
ここからはダラダラと続く登り。ちょっとうんざりするほどのダラダラ登りを走って,さらに長い下りを走って,ようやく土湯温泉への分岐に出た。ここからもダラダラ登りは続く。ここらで加藤さんが泣き言を言い出した。:-D 「本当にスカイライン登るのか?」「ここまで来たら行くしかないでしょう。じゃ,来た道戻ります?」「やんだ!」なんちゅうおバカな会話。:-D で,スカイラインへの分岐の辺りで休憩。この写真は「もう〜,やんだぁ〜」と叫ぶ加藤さん。
ここからもドンドン登る。勾配自体はそれほどきつくなく,5% 前後の傾斜が最大だろう。が,なにしろ長い。さすがにうんざりしてきた頃にスカイラインの料金所へ。通行料は 150 円。なかなか高いな。料金所のオヤジと「どこから来た?」「米沢」「@o@/// そりゃ,ご苦労さん」
スカイラインも勾配は大したことはない。淡々と進む。顔を上げると遥か向こうの山肌にガードレールが見え,あそこまで登るんだなというのがわかる。と同時に出るため息。^^; 途中,湖見峠で停車。猪苗代湖と磐梯山が遠くに見える。ここが標高 1350m 程度。車から降りてきた観光客が自転車を見て感心している。ま,この程度まではちょっとやれば誰でも出来るんだよ。おじさん,おばさんもどうだい?長生きしまっせ。^^;
その後もセッセと走る。ところどころで加藤さんが遅れ気味になるが,まだまだ大丈夫なようだ。なんだかんだ,シーズン当初から見れば大分走れるようになってきたじゃない。^^;
セッセと走ってようやくスカイラインの頂上の「浄土平」に到着。で,これはオイラ。ゲゲ,単なるデブだがね。(´_`;) これじゃ,登りは辛いはずだよなぁ。むしろ,体型から言ったら,よく登っている方か。:-D さらに,吾妻小富士と一切経山。観光客でごった返してました。
ここを午後2時過ぎに出発。さすがに標高は 1600m ほどあり,下りはウィンドブレーカを着用。下り始めの辺りからの福島市の全景。道路は火山性特有の荒涼とした荒れ地のようなところをうねうねと走っている。道の脇には「火山性ガス,注意」の立て看板が数十メートル置きに立っている。たしかに,硫化水素とおぼしき匂いが強烈だ。下りのスピードでさえ少々気分が悪くなるほど。逆方向から登れば,このガスの中をゼーゼー言いながら登ることになるので,少々危険かもしれない。吾妻小富士はこの下り始めの辺りからの景色(駐車場からの反対側からの)が素晴らしいのだが,あまりのガスの臭いに写真撮影を止めて急いで下ることにした。
ここから延々 20km に及ぼうかというダウンヒル。勾配も 10% オーバーと思われる所が随所に現れる。前を行く加藤さんのリヤホイールが完全に振れているのがわかり,少々不安ではある。大分下ってきてもう少しで料金所だという辺りで,先行する加藤さんのリヤタイヤがいきなりバースト。ここでストップしてタイヤ交換だ。予備のチューブラーは一本だけでもう一回パンクしたらジ・エンドだ。やっぱり,長距離をこなす場合には,信頼性の高い,耐久性のある,クリンチャーがベストチョイスだと改めて思った。
どこまで下るんだと思うほどのダウンヒルをこなして(距離,勾配ともに半端じゃない。逆方向から走るのはできれば遠慮したい),ようやく広域農道に合流。この農道をガンガン飛ばす。#よく,加藤さん,切れなかったなぁ。^^; フルーツラインに入ってからも,セッセと走り,飯坂温泉を目指す。399号線に入る前にコンビニで休憩。ここでまたコーラと羊羹を補給。
399号線に入ったのが午後4時頃。前回と時間的にほぼ一緒だ。アップダウンをセッセと走る。加藤さんは大分脚に来ているようだ。ようやく,摺上川ダムに到着。ここでまた休憩。前回はサルの大群に出迎えてもらったのだが,今日は全くいない。でも,ダム事務所のようなところに「サルに餌をやらないでください」という立て看板がでており,「猿害」は相当ある様子だ。それにしても,でかいダムだ。ダムの湖畔を走ってしばらくすると道幅が狭くなって,いわゆる旧道に繋がる。旧道入口は前回はまだ舗装が終わっていなかった(一部ダート)が,今日は全面舗装で快適な道になっていた。山側はこんな感じの「ベルギーワッフル」状。
渓流釣りに良さそうな川を左手に見ながら峠を目指して走る。前回に比べて結構元気でまだアウターに入れて踏んでいける。この辺りで7時間以上が経過してるが,やっぱり脚が軽くなってきた。もう,そういう脚質になっているのかもしれないね。この道は福島から途中宮城に入り,また福島に出て,最後に山形に入る。三県を僅かな距離で通過する道である。途中,七ケ宿への分岐のある稲子集落を通過。前回よりも大分早い。ここは伊達藩の山守の足軽が住んでいた部落だったらしい。ということは,何百年も続く古い家があるということか?歴史的に面白そうな場所だ。
ここから峠まで約 10km だ。遅れ気味になる加藤さんを所々で待ちながら登っていたが,いよいよ送電線とか牧草地が見えてきた頃から峠を目指してスパート。5時50分に峠着。前回よりも10分早い。ここが鳩峰峠。ちょっと高い場所に浜田広介の歌碑が建っていた。そして,夕暮れの高畠の景色。
高畠町側の急斜面の九十九折りを降りて米沢まで一気に走る。途中暗くなってライトを装着。結局,自宅着はすっかり暗くなった午後7時頃。所要時間10時間ほどのツーリングだった。
距離は 178km,登った標高差は全部で 3200m でした。それなりに面白いコースだったと思います。今度は条件を整えて逆周りにチャレンジしたいと思います。#問題は浄土平辺りのガス。風向き次第のようだ。