男鹿半島までの 300km ファストラン完走記

2004/5/22-23

by M. Shishido@Team HOSHI


 

 今年も恒例(?)のマルヤマ工芸主催のロードイベント「男鹿 300km ファストラン」がやって来た。昨年は何しろ未知の距離ということもあり,それなりに体調コントロールなどもしたのだが,人間一遍それが出来ることがわかってしまうと途端に図々しくなるもので,今年ときたら前日まで特になにもせずに飲んだくれの毎日を過ごしたのだった。仕事の方が比較的忙しかったということもあるのだが,..。こんなんで大丈夫かいな?

 が,実はこれに向けてちょっとだけ普段から変えたものがある。それはレーサーパンツ。昨年は何しろ尻が痛かった。翌日には尻が腫れ上がり,サドルに座れば,あたかも薄い座布団を一枚敷いて座っているような感じだった。あれに懲りて,まずサドルは換えた。その後,田沢湖までの 250km を走り,サドルはまあまあということがわかった。さて,次はレーサーパンツである。自転車による長距離走(例えば,ブルベとか PBP とか)をやる人達のほとんどが採用するというアソスのレーサーパンツにしてみた。このレーサーパンツに関してはいいという評判を方々で聞くものの,なにしろお高い。普通のレーサーパンツの 2~2.5 倍ほどの値段だ。が,やはりここは少しでも快適に長距離をこなしたい身としては,...。ということで,出発の前々日辺りに星輪店で購入した。

 さらに,今回は平地走行がほとんどということで,ホイールをリム重量のあるホイールに換えた。最初の踏み出しは重いものの,一旦 30km/h ほどになれば慣性が大きくなかなか止らないメリットがある。それにしても,デュラ 10 速のフリーはお高い。チタン製だったもんなぁ。^^; 薄いスペーサーを一枚噛まして8,9段用のハブに取り付けられます。

5月22日

 当日の朝の起床は2時30分。朝というよりも深夜である。まず,朝飯を食って,エネルギーの補給。コンビニのパスタとおにぎりを無理やり詰め込む。とにかく腹一杯になるまで詰め込んだ。道中の補給食として用意したものは,梅干し,粗塩,ウィダーゼリー,おにぎり,甘いお菓子,などなど。一緒に行く友人を待って,2台の自転車を積んで高畠のマルヤマ工芸へ。4時少し前に集合場所到着。レッグウォーマーとアームウォーマーとウィンドブレーカ姿。早朝なので気温はそれほど高くない。 

 総勢6人(私,丸山社長,俊光,保科,晃,内藤)と2台のサポートカーは4時15分ごろに出発。13号線を山形に向かう。最初はインナーギヤで脚を回す。l今年もまた追い風基調だ。赤湯の街中を過ぎてトリアゲ坂。なぜか先頭を引いてどんどこ走る。最初の休憩ポイントの「道の駅・むらやま」には2時間15分で到着。ここで約60km オーバーである。まだ 1/5 だ。^^; ここでちょっと小休止してトイレ。さらに若干の補給。まだ気温は低く,空は暗雲垂れ込めるといった感じで少々憂鬱な天気。

 13号線を北上。今年は保科,俊光ともにほとんど走っておらず,前に出てこようとはしない。この辺りもずっと先頭を引いていた(結局,300km の内のほとんどの距離を引くことになるのだが)。舟形町付近で丸山社長がリタイヤ。なんでも,不整脈のような状態でちょっとおかしいと大事を取った様子。ここから,47号線を走る。この辺りで,朝からずっとどんよりしたままだった曇り空からポツポツと雨が落ちてきた。ここらで走行グループは,私,内藤,晃君のグループと,保科,俊光のグループに分断。さらに,冷たい雨に打たれながら,トラックの上げる水しぶき(今年は交通量が多いように思う)に辟易しながらの走行でいささか嫌気が差してきた。スタート後約4時間で「白糸の滝・ドライブイン」へ。寒い。補給を摂る。走っていないと寒くて仕方がない。モチベーションは著しく低下。ここで止めて自転車を積んでしまおうかとさえ思う。が,雨は上がり始め,少し雲の切れ間が見えてきた。

 ここから立川の風車群を横目に見ながら,345号線を走る。ようやく雨が上がったものの,路面から巻き上げられる水しぶきは相変わらず。ここから遊佐町までのダラダラ直線がとてつもなく面白くなく,ここでもうすっかり止めてしまいたくなった。晃君と世間話をしながらのだらけモードで走る。出発して5時間ちょっとで遊佐町のコンビニに到着。すぐ先が7号線との合流ポイント。ここで約 150km で半分の距離だ。ここでカップスープにおにぎりを突っ込んで即席おじやを食す。しょっぱい汁がうまい。ここで保科がリタイヤ。替って,丸山社長がまた走り始める。この先の7号線に入ってようやくまた走ろうという気分になってきた。が,この辺りから問題の腰痛発生。今年は腰痛かよ。(´_`;)

 7号線を秋田に向けて走る。5時間を過ぎた辺りから始まった腰痛がどんどんひどくなり,6時間から7時間経過後くらいからは5分に一回は自転車の上で腰を伸ばしてやらないと耐えられないほどになってきた。この辺りは海岸線のアップダウン。先行している丸山社長を追いかける。グループは,先行する丸山社長,私と晃君,俊光と内藤の3つに分断。ずっと前を引く。途中では追い風基調にも助けられて,平均 40km/h ほどで進む。内心,先頭を替ってくれと思うが,晃君が替ってくれない。:-D 前に出ちゃいけない雰囲気があったなんて言ってたが,..。(`ε´) ここからは休憩はなし。が,どうもこの辺りで補給の失敗が露呈。水がなくなり,秋田の港付近でサポートカーから補給を受ける。道路の標示に「男鹿」の文字が見え始めたころから,走っていて眠くてどうしようもない。このまま道端に倒れ込んだらすぐに眠りに落ちそうである。脳への糖分の補給が問題かと,残っていた甘いお菓子を平らげる。今年は昨年泊まった宿が営業をやめたとかで,新たに男鹿温泉郷の国民宿舎に予約をとったらしい。

 宿へのルートは「なまはげライン」。男鹿半島の真ん中を突き抜け,男鹿半島の先端まで延びる道である。これがもうアップダウンの連続の道。一つの丘を越えたと思ったら,もう向こうに次の丘が見えるという具合。が,この辺りから眠気は覚めて,腰痛も消えた。脚も軽くなった。いったい,なんなんだ?

 午後4時に国民宿舎に到着(画像は翌朝のもの)。総所要時間 11 時間 40 分(くらいだったと思う),実走行時間 10 時間 30 分(くらいだったと思う),距離 300km(くらいだと思う),平均時速 28.6km/h 程度(だと思う),..。こんな曖昧なことになったのは,Polar のデータ(GW に実家に帰った時のもの)を消し忘れて,8時間半でメモリーがフルになってしまったから。やっぱ,記録のインターバルを 20 秒にしておけばよかったか。それにしても,やはり途中でだれたのが平均速度の低下には利いているな。^^; 走行中にグループがばらばらになったのも問題だったし。今回は脚が揃ってなかったという感じだ。終わってみれば,印象としては 300km 個人タイムトライアルに近い感じだったなぁ。:-D

 到着後,風呂に入って汗を流して,塩分と水分を摂ってしばらく休んでいると元気が出てきた。どうも軽い脱水症状を起こしていたらしい。で,夕食時には完走を祝ってビールで乾杯していた。日本酒を追加してほんのりいい気分。さらに,缶チューハイ。が,9時前には全員眠りに就いていた。^^;

 5月22日の走行時のデータ

5月23日

 起床は5時。腹が減って目が覚めた。ど〜れと朝のひとっ風呂。浴場のガラス窓からきれいに晴れ上がった青空が見える。今日はみんなで男鹿半島一周のサイクリングだ。風呂上がりにまた一気に怠さが来たが,委細構わず活動開始。まず,昨日の雨中走行でドロドロになった自転車の簡単な整備。そして,散歩。海は穏やかで気分もいい。港では漁師のおじいさんが網の繕いをやっていた。朝食はしこたま食った。

 出発前の自転車整備の様子と今回は皆で記念撮影。^^; 昨日 300km を走ってくれたコルナゴ。ど〜れと9時過ぎに出発。目指すは 6km 先の入道崎。入道崎では土産物屋とその店先のなまはげが出迎えてくれた。入道崎からは海岸線を走る。それにしても半端じゃないアップダウンだ。上り坂と下り坂しかない。景色は素晴らしいの一言。磯釣りの人達がやたらといる。#「釣りバカ日誌」の撮影の看板もあったな。^^; 「菅江真澄の道」という道標みたいなものが沢山ある。江戸末期の放浪俳人という程度の認識しかないが,..。

 走行中の画像を紹介。

 それにしても,昨日の今日だけにアップダウンがえらく堪える。登りに入ると誰かに後ろから自転車を引っ張られているような感じだ。グルッと廻って半島の付根の辺りに来た時に海沿いの道端に見過ごせないものを見つけた。曰く「漁師の店」。仲間達と,これは素通りは出来ないだろうと,ここで大休止をとることに。活ダコの焼き物,刺し身,イカ焼き,ナマコの刺し身,アワビの踊り焼き,サザエのつぼ焼きなどをバンバン食ってビールまで呑んだ。で,この少し先まで走って今日は打ち止め。まあ,こういう日があってもよかんべ。^^;

 その後,自転車は車に積んで,途中で道の駅で風呂に入ったりビールを呑んだりしながら帰って来ました。途中から雨。山形に入る頃には土砂降り。やれやれ,自転車の整備が大変だ。(´_`;) 8時半頃に自宅着。楽しい二日間でした(後の仕事を考えると憂鬱になるが,..)。

 一緒に走って頂いた方々,企画して頂いた丸山工芸の皆さん(特に社長)とサポートカーを運転して下さった丸山社長の奥様,娘さん,ゆかぼうさん(^^;)に感謝です。

 5月23日の走行データ