オンロード・ツーリング(?)

樽口峠(完走編)


2003/11/3 (Mon)

天気:晴れ時々曇り,曇り後小雨  気温:20℃程度

by M. Shishido@Team HOSHI


 「峠」というのは,大概は国境(くにざかい)のようなところにある。在所を出立し,旅立つ自分のこれからと故郷への郷愁を胸に登る坂道。峠に立ち,振り返れば,郷里の家並みと自分が登ってきた道が遥かに見える。過去への惜別と,そして新たな土地への希望と不安。「峠」という言葉に惹かれるのは,そういった一種のセンチメンタリズムのせいもあるだろう。

 こうした味わいの峠越えに加えて,一日できちんと走り切れるかどうか,ちょっと不安の残るチャレンジ的な要素のあるコースを設定し,それを走る。自転車ツーリングの一つのスタイルだと思う。地図上から距離と高低差を割り出し,現在の自分の走力を考慮し,一日で走り切れるだろうと判断して出発するのである。走るコースには地図も完備されており,その土地土地で生活を営む人達もいて,決して未開の原野を進むわけではない。しかし,これはある種の「冒険」である。初めてのツーリングコースを,たった一人で走る。天候,コース状況,自分の体調,予期せぬトラブルの可能性など,様々なことが頭の中に浮かんでは消える。ちょっとした不安と寂しさ(鈍感で無鉄砲な人間や,複数での行動の場合はこれは感じない。:-D)とそれ以上の期待,さらにきちんと走り切れたときの喜び。自転車ツーリングの楽しさ,ここに極まる,である。^^;

 実はこの種のツーリングは,自分の自転車ライフの原点でもある。初めて買ったロードレーサーで仙台近郊の五万図が真っ赤になるほど走り込んだ。何度も走り込むうちに,コースバリエーションが尽きて,最初の不安はなくなったが,そうしたら,二つ以上のバリエーションを繋いで今度は距離走に燃えたっけ,..。^^; で,十数年を経て同じ楽しみに立ち戻ってきた。付近の峠という峠を制覇してやろうかと思う,今日この頃ではある。p(^^)q ハードツーリングを楽しむために,レース参加を前提にしたトレーニングによる走力の向上と維持も必要になる。目指せ! PBP!!!(本気か?@o@//)


 今日は樽口峠への再チャレンジの日である。朝の散歩の後でバタバタと用意して,8時15分ごろに待ち合わせ場所の大学正門前に行く。装備はいつもの通り。例によって,トレールランニング用の 15 リットルのザック。ここのところ毎回自転車のツーリングにのみ使用している。おかげで肩のベルト辺りは汗が乾いて出来た塩がへばりついている。^^; 今日は,夕方(午後?)から雨になるという予報なので,ビニール袋をいくつか持った。デジカメやら何やらの機材などを入れて保護するためである。

 今日はチーム員の大学生 N 君が学生を何人か引き連れてくるとかいう話だったが,昨日鳥海山方面を 120km ほど走ったそうで,みんな疲労でリタイヤとか。なんちゅ〜,根性のない。:-D まあ,根性って言葉は好きじゃないけど,自分の限界がどこにあるかを見たいとかいう好奇心はないのか?どうしてもダメだったら,途中から引き返してもいいじゃないか。若いんだから 120km くらい走っても次の日にはなんとか走れるベ。:-D ま,脚の揃わないグループになると時間が心配になるコースだけにそれなりに走れる少人数の方がいいのではあるが,.。#今日はちょっと自分が脚を引っ張った形になったかも。^^; やっぱり,登りが遅いのはツーリングでは致命的。(´_`;)

 8時半頃に二人で出発。今日は夕方から天気が崩れるとのことで,その前に帰ってきたい。目安は3時から4時の間に自宅着。さて,どうなるか。走り出してみると,一昨日の疲れがまだ抜け切っていないようで,脚の筋肉が張っているような感じがする。それに,サドルでケツが少々腫れたようで,うす〜い座布団を一枚ケツとサドルの間に挟んでいるような感じだ。^^; サドルはいろいろと取り換えてみているが,いまだにこれだというものが見つからない。

 コースは一昨日と同じ。玉庭から白川ダムを経て8号線を小国方面に向かう。ダムへの登りの手前では,今日も犬にちょっと吠えられただけだった。九才峠を越え叶水へ。そこから極楽峠,小滝を経由して,樽口へ。チーム員の T.A. 氏が昨日同じコースを走ったときに,樽口でナメコ汁を振る舞っていたとかいうので期待したのだが,今日はなし。日曜日だけのイベントだったか。

 一昨日の撤退ポイントを通過したのはスタートして2時間35分後。さすがに二人だし(登りなどでは結構引っ張られる),地図確認や写真撮影とかはなしなのでいくらか速い。さらに今日は絶対に行けるという強いモチベーションもあるし。^^; 一昨日の撤退ポイントからほんの少し先に進むと,樽口峠への分岐(左はダートの林道)があった。道標に従って,右の舗装路を登り始める。いよいよ前半最後の峠だ。距離は2〜3キロくらいか,あるいは主観的にはもう少しあったようにも思う(時速 11~12キロペースで20分以上掛かった)。

 そして,ついに樽口峠に到着。峠には昭和54年に建てられたという味のある道標があった。#こんなのを家の表札代わりに建てたら楽しいべねぇ。:-D それにしても,この「入山禁止」は美的センスのカケラもない人間の仕業だな。別に道標と並べんでもよかんべ。(`ε´) 二人の自転車を立て掛けて記念撮影。いや〜,感無量。ここまでのタイムは3時間ちょうど。ここから少し降りたところに駐車場があり,そこが飯豊山のビューポイント。今日は天気が今一つだったが,眼前に飯豊連峰が一望できる素晴らしい場所だった。暖かい日だったので,芋煮会のようなことをやっているグループがあったし,我々の横でおもむろに缶ビールの栓を開ける音が響いたりもした(クッソー,呑みてぇ)。ここで20分程食事休憩して,直ぐに反対側の小玉川の方に降りる。この下り部分で Polar の再スタートを忘れた(約2km程度か)。

 九十九折りの急勾配の狭い坂道(バカな対向車が多いので注意)を下り切り右に折れる。左に行けば,泡ノ湯に向かう。そこから集落の中を玉川沿いに113号線に向かって走り,113号線の手前で叶水方面への15号線に右折。玉川を渡る。先程通った,樽口への分岐に着いたのは展望台から降り始めて50分程度だった。

 そこから,次第に雲行きが怪しくなる空と追いかけっこが始まる。極楽峠,九才峠を越えて,白川に降りた頃に,とうとうポツポツと落ちてきた。その後も玉庭付近でちょっと雨粒の数が多くなったりもしたが,なんとか本降りになるまえに米沢市内まで戻ってこれた。これも日頃の行いが,..。(。。)☆\(vv;;) 最後のサンマリーナの小さな丘を登り切り,あとは下るだけだというときの解放感(登りはもうない)と充実感は堪えられない。^^; 自宅着が3時少し過ぎ。実走行時間は6時間半ほど。休憩時間を含めて7時間弱。距離は 150km だった(一部,Polar の再スタートボタンを押し忘れた)。200km 近いと思ったが,大した距離ではなかった。が,アップとダウンしかないし,確かにハードコースではある。コースはこの地図の通り。走行中のデータはこちら。

 さて,今度はどこを走ろうか。今日のコースを通って三面を経て,朝日スーパー林道経由で鶴岡に行き,六十里を越えて戻ってくるという長大なツーリングコースも取れるらしい。一泊二日は厳しいか。^^? 来年はこの辺りのハードツーリングを企画するか。:-D