今年の秋はなぜかツーリング三昧。さらに,インターネット上で様々なサイクルツーリストのページ,特に峠越えのページに盛んに目を通すようになった。いろいろな方々が自走のレポートをアップされているが,そのなかでちょっと興味を惹かれたのが,「樽口峠」だった。なんでも,飯豊山がいちばん綺麗に見える峠らしい。面白そうな林道もまだ沢山あるが,ソロのときにはオンロードの方が安心だろうということで,久しぶりのオンロードツーリング(モドキ)となった。ちょっと雲が多いものの気温は高く,まあまあの天気だ。今回の相棒は COPPI のロードレーサー。こんな感じで走っている。ステム部分には地図のコピーをナイロン袋に入れてワッカ状に付けてある。
9時半頃に一人で出発。いつものようにトレールランニング用の 15 リットルのザックに,ペットボトルやら工具やら補給食やらデジカメやら着替えなどを入れて背負う。3キロ弱ほどの重さか。でも,これが急な登りでは結構堪えるのである。事前にチーム員から仕入れた情報では,なかなかのハードコースらしく,登りと下りしかないとか。部分的に道を知らないところがあるので,マップルの該当ページをあらかじめセブンイレブンでコピーして,それを前述のようにステム部分に巻き付けた。それにしても,最新のフルカラーコピーってのは綺麗だ。コースは,国道121号線(なんかここまでの部分は毎週走ってるな)のサンマリーナへの登り口から入る,この地図の赤線で示したもの。話は変わるが,いつも走っているのにどうも嫌だなと思うコースが,この121号線を喜多方に向かう単調極まりないアプローチ部分。もう,嫌で嫌で,..。
この嫌なコースとも別れて,サンマリーナへの登りにかかる。やっぱり,マウンテンバイクの方がギヤ比が低くて登りは楽だ。下って,しばらく走ると十字路があり,そこを左折して白川ダムへ。話は変わるが,うちのチーム員のほとんどが,ここから白川ダムへ至る峠越えの手前で,放し飼いにしてある犬に追いかけられているという。今年は私もこのコースを大分走っているが,まだ一度もお目にかかっていない。今日はどうかなと思っていたが,庭先から一度犬が吠えただけで,追いかけてくる犬にはお目にかからなかった。ここで,またまた脱線話だ。この犬の話を聴くたびに思い出すのが,「アメリカン・フライヤーズ」という映画。ケビン・コスナーがロードレーサー役をやるなかなか面白い映画だ。レースシーンではスターターにエディ・メルクスまで出る。このケビン・コスナーに弟がいて,一緒にコロラドのレースに参加するという設定なのだが,そのトレーニングで,二人がレーサーで走りながら,とある家の前にさしかかるシーン。「さあ,くるぞ」と兄が言うと,庭先から猛然と犬が走り出してきて二人を追いかけ始めるのである。必至に逃げる二人。が,弟は健闘空しく,シューズを齧り取られてしまう,...というシーンを白川ダムへの入り口での犬の話を聴くと決まって思い出すのである。^^;
白川ダムへの登りはなぜか頑張ってしまう。どうも,レーサーに乗ると登りは心拍を 170 以上に上げなければいけないと擦り込まれているようだ。おかげで1時間とちょっとで白川ダムに着いた。しばらく川沿いに走り,途中から右手に入り県道8号を小国方面へ向かう(というか,ここまでも8号を走ってきており,県道8号を道なりに小国に向かうというのが正しいのだが)。九才峠(名前の由来は知らない。ちなみにこの画像は飯豊側からのもので,帰り道に撮影)を越え,帰りはまたここを登るのかとうんざりするほどのダウンヒルをこなして,叶水到着。ここから県道15号に左折。
長閑な集落を過ぎると極楽峠への登りが始まる。今年はいろいろなところに「熊出没注意」の幟が立っている。山の中の小道を一人で走っていると正直いい気持ちがしない。^^; ここがピークかと思ってもちょっと下ってまた登るの繰り返しで,どこがピークなんだか判らない極楽峠(単に極楽山を巡る道路だからか?)に到着。ここからまたまた,これを帰りは登るかというダウンヒル。大滝の手前の小倉で分岐があった。地図を見ると左の急な細い道に入るらしい。真っすぐ大滝に延びている方の道が県道だと思っていたら,どうやら,この急な山間の舗装路が県道らしい。左折すると,いきなりの急斜面。道幅は狭いし,車は結構通るし,ちょっと気を遣う。ここらで2時間を経過した頃だったか,.。
途中で道端でキノコ採りに来ていたようなおばちゃん二人組に「樽口峠はこっちでいいのか?」と訊くと,「ここの峠を越えて下って,また一つ登る。標識があるからわかるよ」という有り難いお返事。ここからまた洒落にならない勾配のダウンヒル。10% の標識はあるわ,最後の部分は短いけれど 13~15% ほどもありそうだわ,.。これを帰りは登るのかよ,..と少々うんざり。百子沢からの分岐でサルの軍団のお出迎え。^^; 道の上に3頭ほど。でも,道の向こうの林の中から盛んに声がするところを見るといったい何頭いることか。そしてそこに,「樽口峠」の標識があった。
そこから,足水中里,滝倉などの集落を経て,いよいよ樽口の集落へ。が,ここまでで3時間弱の経過で既に昼過ぎ。少々雲が大目で樽口峠まで行ってもあまりいい飯豊山の眺望は望めないんじゃないか思うし,なにより,ここまでかなりのアップダウンを越えてきているので結構脚に来ている部分もある。一人だし,帰り道で,脚が完全売り切れのご臨終状態にでもなったら,何時に帰り着くか判ったもんじゃない。地図上では樽口峠までここから5〜6キロ程だと思うが,結構な勾配があるようだし。時速10キロとして,片道30分+休憩10分+下り10分と考えると,小一時間は掛かるだろう,..。1時間早く出ておけば,.。う〜ん,最近のコンディションだとハンガーノックとか,脚が完全に売り切れになることもないだろうと思うけど,...でも,万が一,..。道端で立ったままでおにぎりを頬張りながらしばしの思案。仕方がない,ま,今日のところは勘弁してやるか(意味不明)。:-D ということで,潔く撤退することにした。とにかく,暗い中走りたくないというのが大きい。遊びの中でのリスクは少ないほどいい。ここで持ってきたおにぎりを二個平らげて補給の後,退却(内心面白くなかったけど)。
帰りは結構難渋しそうな気がしたけど,それほどでもなかった。なにかとんとん拍子という感じで距離をこなせてしまう。いささか拍子抜け。往きよりも短い時間(ほんの少しだけどね)で帰り着けた。帰宅は午後3時半頃だった。実走5時間半ほど。これだったら峠まで行っても5時前には充分帰り着けた。でも,5時ギリギリくらいかな。^^; 薄暗くなりかける頃だね。でも,あの時間に走るのが嫌いなので,まあ今回はこれで由としよう。考えてみれば,アップダウンはあるものの平均すれば下りのコースだから,それほど帰りの心配をすることもなかったようだ。今回の走行距離は 130km 。登りのトータルは約 2000m ほどだった。最大でも標高500m ほどで,標高差 200m 程のアップダウンが連続しているコースだった。走行中の心拍,スピード,ケイデンス,高度はこの通り。今回走ってみて,樽口峠まで7時間あれば往復できるだろうという目処は立った。となると,その先の周回コースを含めたコースになると9時間見ておけば充分か。来年の春の課題にしておこう。約 200km のツーリングコースが設定できそうだ。
それにしても,100km 以上アップダウンを走った後でも,最後の国道の下りでかなり頑張れる脚が残っていることがわかった。他のウィークディには走らなくても,週末 一回100km 程度の距離走をこなせば基本的にはかなり効果があることが判明。^^; 登りがもう少し速くなればいいのだが。このくらいのコースを30km/h 近い平均スピードでこなせるようになれば,ツーリングの計画の自由度は物凄く大きくなるな。^^;