画像類はどれもかなり重いです。モデムで繋いでいる方々はご注意下さい。要ブロードバンド!
ここのところ,出張続き,アルコール漬け,〆切に日々追われ,..。どうにも,こうにも,身体的にも精神的にも毒に侵されつつあるような気がしたので,今日はその毒を抜くために思いっきり汗をかくことにした。で,一週間前にチーム員たちとで出かけたツーリングのリターンマッチを企画した。が,秋も深まりつつあるこの時季,標高1000mほどの峠を3つほど越えるコースでもあり,さらに方々で熊の目撃証言が相次ぐ中,そうそうそんなことも無いさと高をくくりつつも,もしも,..なんて考えると単独行はちょっと避けたい気分。^^; まして,連れがいた方がツーリングは楽しい。そんなわけで,クラブ員に電話して同行を求めるも,落車してケガしたとか,山をほっつき歩きに行った(:-D)とかで断られ,誘いに乗ったのは加藤さんだけ。で,先週は手塚の結婚式でツーリングに行けなかった加藤さんと出かけることにした。
9時40分ごろに二人で我が家を出発。決めたコースは,国道121号線から,大峠の旧道を越えて喜多方に行き,国道459号線を檜原湖方面に向かい,途中大塩温泉から旧米沢街道に入り檜原湖へ,檜原湖からは檜原峠を越えて米沢の綱木の集落へ,そこから綱木峠を経て関宿,舟坂,自宅,..というもの。ざっと100km ほどもあるだろうか。前回の所要時間が曖昧なのと,スタート時間が遅かった分,大丈夫かなという一抹の不安があったが,まあ何とかなるベと出発。#加藤さんとのツーリングは決まって波乱があるので,それが一番の心配だったりして。:-D なにしろ,こういうこと(1994 ツーリング顛末)もあったしねぇ。:-D どうよ,みなさん,読んでくれた?これがこれ一回だけならいいんだけど,既に何回か同じような目に遭ってるとなると,不安になる気持ちもよく判るでしょ?,.。:-D
121号線を走り(実は,最初のうちに出来るだけ距離を稼いでおいて,やがて来るかも知れない,日没までの時間との戦いを有利に進めようという魂胆で一生懸命走っていた。:-D 結果的に杞憂に終わったが),大峠のトンネルの手前で左の八谷鉱山の方に入る。この辺りは以前は渓流釣りにしょっちゅう来ていた場所だ。砂防ダムの上ということもあり,放流はされず,小さいながらもいわゆる居着きの天然のイワナが釣れる。もっとも,最近ではその数もめっきり少なくなっているのだが。
落ち葉の降り積もった舗装路を淡々と登る。車もほとんど来ないし,なにより山の空気が気持ちいい。このまま喜多方まで抜けるのならこれほど楽なこともないのだが,そうは問屋が卸さない。途中1/3程度までは舗装もしっかりしていて快適に走れたが,途中の沢にかかっていた橋のところの通行止め以降はまさに廃道状態。崩れ落ちた木やら石やら,揚げ句に雪崩止めのフェンスが雪で道路に倒れ掛かっていて頻繁に自転車を降りなければならない状態。道の路肩は舗装の下が抉れているような個所もあって,なかなかスリリング。途中には倒れ掛かってきた木々を伐採し,僅かに道路の維持管理を続けようとする無駄なあがき的な作業を続けている個所があった。で,作業員たちが休憩を取るための,ブルーシートを利用して造った即席テントが設営してあった。道は頂上付近の僅かな区間がダートになっていた。あとは全面舗装路(とはいっても水が流れたり,崩れた石や土が溜まっていてダートとさほど変らないのだが)。頂上にある鉱山の遺構(蝋石の鉱山だったらしい)みたいなものを右手に眺めると,峠のトンネルに到着。この短いトンネルが大峠(標高1157m)で,既に時刻は12時過ぎ(12時半に近かったような気も)。う〜ん,最後は暗闇の中の疾走になる予感も,..。^^; もっとも,最悪の事態を想定してライトは持ってきてはいたが。:-D
トンネルを抜ければあとはひたすら下り。原生のブナ林(由緒正しい日本の森)の中を九十九折りの道で降って行く。紅葉もそこそこ綺麗で,なにより林が綺麗。こういう山を見ると日本も捨てたもんじゃないと思う。が,この辺り谷筋を下るので陽が射さない個所が多く,寒くて寒くて,..。さらに,この下りの長さが半端じゃない。加藤さんと二人で,「喜多方側をスタートしてヒルクライムレースを企画したら面白いかも」なんて話をしながら下る。九十九折りを20回以上繰り返した。標高差で 700~800m くらいは下るのではないだろうか?かなり長い舗装路のダウンヒルを終えて喜多方の集落へ。強烈な向かい風の中,新しい国道121号線に合流。
国道459号線に入り,最初のコンビニで大休止。この時点で時刻は午後1時20分ごろ。女房に作ってもらったおにぎりを頬張り,ようやく一息。そういや,ここまで3時間無補給だったな。^^; 今日試してなかなかよかったもの。コンビニでカップの即席スープが売っているだが,それにおにぎりを一個入れて崩せば,なかなか美味しいオジヤになることを発見。これはいい。今度から塩ムスビだけ作ってもらって,こうして食べよう。^^; あ,カップラーメンの残りの汁に入れても一緒か。:-D
国道459号線は追い風に乗って快調に走る。紅葉シーズンも最後とあって車が多い。立派な車に乗ったおっさんの運転マナーが悪いのはこの国の特徴だ。:-D 大塩温泉からの登りにかかったのは午後1時50分ごろ。当初の予定からは約30分程の遅れ。加えて,登りの途中の道端でシメジを見つけたとかで加藤さんはキノコ採りモードに。で,こっちもキノコを採ったのだが,私の採ったものは帰宅後毒きのこと判明。なんでも,峠の途中で食ったら峠を越えるまで持たないとかいうキノコだそうで。:-D これで約20分のロス。でも,登りの途中で道に落ちてた百円玉見つけたもんね(いったい,何が “でも,..” なんだか)。:-D 峠付近の紅葉はやはり先週の方が素晴らしかった。残念ながら盛りは過ぎているようだった。大塩峠(萱峠)(標高864m)の茶屋跡を眺めたら,その先からちょっとしたダウンヒル。この辺りの紅葉はまあまあ。さらに,その先の蘭(あららぎ)峠(標高963m)を越えて檜原湖に降りる。
#WEB で調べてみると,このコースは 2002 年 10 月の時点では荒れ放題で車の通行は不可能だったらしい(実際に断層まで出来ている写真あり。蘭峠の部分の大規模な地滑り個所の写真だろうか?)。一年後の今回のツーリングでは,ロードバイクでも走行可能な快適な道になっており,車の通行もかなり多かった。それにしても,補修したばかりの道路という感じもしなかったし,舗装部分もそれほど目新しい部分もないようだったが,上記 WEB ページの写真はどの辺りだったのだろうか?
檜原湖の手前の「旅館 たばこ屋」で小休止。なんとも変ったネーミングである。おかみさん風の方と話したのだが,ネーミングの由来をつい訊きそびれてしまった。ちょっと下って,檜原湖の周辺道路に出る。左手に檜原の領主の穴原氏の墓(五輪塔?)があるらしい。周回道路をちょっと走り,鷹ノ巣山林道の入り口の金山に着いたのは午後3時30分。なんとか明るいうちに帰り着きそうでホッとした。しばらく舗装路を走り,途中からダートになる。ダートになって少し行った左手においしい水場がある。さらに,進むと道端に道標が見える。ここからが本当の「檜原峠」への分岐らしい。踏み跡らしきものが見えるが,完全な薮漕ぎになりそうだし,時間もないしで今回は調査を断念。:-D 檜原峠付近の紅葉も先週の方が数段素晴らしかった。この福島側の林道の途中でも2000年に大規模な土砂崩れ(上下二本分の道が崩れたらしい)があったらしい。2002年だかに復旧したとか。^^?
4時過ぎ頃に檜原峠(金山峠)(標高1094m)に到着。あとは下るだけだ。綱木川の源流に沿って下る。ここも意味のない(ように思える)砂防ダムが乱立した沢である。お陰でイワナが,.。:-D 渓筋は既に日が陰っていて,下りはとにかく寒くて参った。指先が凍えるほど。綱木の集落に降りてきたのは4時20分ごろ。私が渓流釣りを始めた十数年前には綱木の集落にも多くの人々が住んでいたように記憶しているが,今は廃屋のような家が多く見られ,やがて消えていく集落の寂しさを感じた。ここも平家の落人部落だとのことで,なんとかいう踊りがあり,それを伝承するために苦労されているらしい話を聴いたことがある。ここから綱木峠を越えて関の集落に出て,舟坂を降りて自宅到着が5時をちょっと回った頃だった。
今回は大した疲労感もなく楽に走れた。ただ,帰りがとにかく寒くてまいった。これからの季節は少々厚手の長袖ジャージの方がいいようだ。帰宅後,熱い風呂に身体を沈めてホッと一息。なかなか楽しい一日だった。スタート時間が8時頃ならもっとのんびりできただろう。喜多方から米沢まで過去に使われていた道を通って(まあ,正確な道ではないが)約3時間半で来れるってのは一つの発見だった。やっぱり,自転車の機動力はかなりのものである。
さて,本編および付録のツーリングを終えて,今回のルートについていろいろと調べてみた。
山形県と福島県を南北に結ぶ道路としては,東から「スカイバレー」,「鷹ノ巣山林道」,「国道121号(旧道)」,「国道121号大峠道路」,「五枚沢林道」があるとのこと。冬期間も通行可能なのは国道121号大峠道路のみ。まあ,「スカイバレー」に関しては,いつもロードで登っているし,ポピュラーだから説明の必要はなし。「国道121号線大峠道路」は喜多方への車での移動に使う道で,自転車でも何度か走ったが,長いトンネルがあってできれば使いたくない。ツーリングとしては,「鷹ノ巣山林道」,「国道121号(旧道)」,「五枚沢林道」がその対象となる。鷹ノ巣山林道は、山形県側では「市道百子沢線」となっている ,米沢の綱木の集落と檜原湖を結ぶ林道である。峠は一般に「檜原峠」と呼ばれているようだが,本当の「檜原峠」はもう少し西側にあるらしく,「金山峠」というのが本当の名前らしい。もう一つの「五枚沢林道」というのが,恐らくは,今回のツーリング本編で越えた,中津川のどん詰まりのトンネル入り口の脇から入る林道だと思うのだが違うだろうか?地図を見ると,赤崩山(標高1071m)の辺りを通り,山都町に至る道のようだ。林道途中に,「五枚沢登山口」というのがあったから,そう考えたのだが。となると,実際に走っていないルートは「国道121号(旧道)」だけとなる。今日のツーリングで全ての道を制覇できたのだろうか?面白いのは旧道はどこも標高1100mほどの場所を通るようだ。その辺りが一番低い場所なんだろうか?
檜原峠(金山峠?)は,福島県耶麻郡北塩原村と山形県米沢市の境,海抜1094mにある旧米沢街道の峠である。耶麻郡北塩原村にあった旧檜原村から金山を経て長井川(というのかあの川は)の谷筋を上り,この峠を越えて綱木川筋の綱木集落に出る。かつては大峠と呼ばれたらしいが,会津三方道路の一つの米沢街道(現在の国道121号(旧道))が喜多方経由で1884年(明治17年)に完成して(1885年,明治18年という記述もあった。磐梯山噴火の3年ほど前らしい)大峠の名は新道の通る峠に移された。 檜原峠は伊達輝宗が会津を攻めたときの古戦場の一つだったそうで,「史跡**古戦場」という標識もいくつかあった。 かつて峠の宿場であった檜原は磐梯山の爆発で水没して,主にその西岸に移転したらしい。移転した集落が「旅館 たばこ屋」の辺りらしい。この辺りはどこぞのページのパクリである。:-D この辺りの歴史を詳しく書いてある本はないんだろうか?
いろいろと探してみると,こんなページもある。このページからの「ツーリング記録」を辿ると,こんなページがあった。今回のリターンズの全くの逆周りである。檜原で立ち寄った旅館(たばこ屋)まで一緒。地図も付いているのでご参考までに。この地図と資料によれば,今回のコースの総距離は 100~110km といったところか。自宅付近の標高と喜多方の新旧の国道121号線の合流点の標高がほぼ同じというのも面白い(何が?)。
歴史については,先日も紹介した,このページに詳しい。さらに,こんなページ。こうしてみると実に面白い。昨年のツーリングコース(昨年は諸般の事情から不参加)も実は旧羽州街道の一部だったらしい。こういったことも,「競技」の先にある自転車の楽しみなんだろうね。なにしろ,ある程度きちんとトレーニングしてないと苦しいばっかりで楽しくないからね。^^;